科学的アプローチ

自己抑制とうつの関係

筑波大学名誉教授・宗像恒次博士の研究によると、本音を言えない度合が高い人(自己抑制型行動特性心理尺度の得点が高群の人)は、抑うつSDS心理尺度で50点以上とる(=抑うつが強い)人の割合が非常に高いことを表しています。

感情解放によるうつリスクの低下

予防対策セミナー(セルフケア)実施前後の心理テストの変化

事例: 上手な感情解放トレーニングを行うと、心理得点が改善する
「上手な感情解放訓練」を行ったデータ変化です。自己抑制の点は、研修前10点台だったところが7点台へ低下(表A)。そして情緒支援ネットワーク尺度は4点台から6点台へ上昇しています(表B)。

本音を言える自分になれて、まわりへの認知が改善していることを表します。こうなると、ストレス耐性=タフネスが向上するので、メンタルヘルス予防力が向上します。
※42人に5時間研修を行った結果

脳科学メンタルトレーニングによる自己抑制度の変化

うつが再発しにくいケース

メンタルトレーニングにより、自己抑制の心理得点が下がり、自己表現型になる。また扁桃体が安定し、うつも安定する。
21人に個別メンタルトレーニングーを実施した結果、約10数時間のトレーニングで感情を言えない心理特性が基準値以下になった。
こうなるとうつは再発しません。

ヒトの認知システムの研究から生まれた、脳科学メンタルトレーニング

「大脳辺縁系」周辺に血流量が集中

うつとは、宗像恒次博士の研究により、脳の意思決定の座である「前頭前野部」の血流量がダウンする一方、情動の座である扁桃体を中心とする「大脳辺縁系」周辺に血流量が集中している、ということがわかっております。つまり、うつの方の脳内では、強い情動が発生し「何かを考えたり」「何かを言おうとしたり」ができない状態、つまり頭が真っ白でパニックが起きているような状態になっている、事が推測されます。

ところで脳の情動の座である「扁桃体」の研究で有名な米国の学者、ジョセフ・ルドゥによると、扁桃体への情報入力は2つのルートが考えられるということです。外界の刺激情報が、視床感覚領域から、大脳皮質を通って扁桃体に入力される高位ルート(下記イラストのAルート)と、直接、扁桃体に入力される低位ルート(下記イラストのBルート)の2つです。
宗像博士によると、前者は「刺激情報の意味を解釈する」ことを通して、扁桃体に「恐怖感」などの感情を発生させますが、後者は解釈なしにダイレクトに「恐怖感」などの感情を発生させる認知ルートです。

現在、広く普及されている「認知行動療法」は、うつの原因を考えさせ分析させるということを行います。これは、認知の原因を「解釈」させる、と言う前者の大脳皮質を通る認知ルート(Aルート)に対する対策ですが、扁桃体の情報入力ルートは2つあることを考えると、それでは不十分です。 脳科学メンタルトレーニングは、後者の「解釈なしに情動が起きる」認知ルートをも防御するものなのです。

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