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あなたのあるがままの“あり方”を生かして生きることが、薬を使わないうつ病の治し方

あなたのあるがままの“あり方”を生かして生きることが、薬を使わないうつ病の治し方

 あなたに質問ですが、もし、うつ、生きにくさ、メンタル不調をあなたが抱えていたとして、その原因を一つ上げてください、と言われたら何をあげますか?
 ちょっと、考えてみてください。
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 いろいろな考え方があるかもしれませんが、私の考えはこうです。それは、
「あなたが幸せに生きる、と決めなかったからです。」

え? と思いますか? そんなはずはない、自分は幸せになりたいと思っているはずだ、と。

 幸せになりたい、と、幸せに生きる、とでは実はまったく違います。

 前者は、「願望」ですが、後者は「決意」なのです。

 私のところには、メンタル系のお医者さんのところに行っていて、もう3年になりますとか、5年になりますが改善が見られませんとか、そういう方々がたくさんやってきます。

 ときどき、私はこうお話しします。

 「あなたは、幸せに生きる、と決めていましたか?」 と。

私自身、中学時代からわけのわからない不安に襲われ、これが30代後半まで続いたのですが、この間、常に考えていたことは、「この不安から、どう逃れられるのか」

 という、この1点でした。そして、この不安がなくなってからわかったのですが、これでは解決しないのです。

 なぜなら、どう生きるか、ということを決めていないからです。

 うつ、生きにくさ、メンタル不調は、あなたの「生き方、あり方」が深く関係する、問題なのです。

 薬飲んでいれば治る、などということはありません。

 それは一時的に、症状が緩和されるだけの話であって、多くの企業をあなたも見ていればわかると思いますが、うつ、メンタル不調の社員の人がお医者さんに行って、薬飲んで復職したと思ったら、また再発を繰り返す。

 こんなことを延々と繰り返しているのです。

 なぜか? その人自身の生き方、あり方が変わっていないからです。いつまでたっても、お医者さんに依存していて、自分自身の生き方、あり方がこれを生み出しているのだ、ということがわからないでいるためです。

 でも、これはある意味、仕方のないことかもしれません。

 まわりの誰も、そういうことを教えてくれる人がいないかもしれませんし、社会的な権威である、お医者さんにいろいろ言われたら、日本人は特におとなしく従ってしまう傾向が強いからです。

 私が、ある時気づいたことは、

 「今までとは全く違った生き方をすると決めないと、これは多分一生続くだろうな」ということです。

 人とたくさん競争して、人より上に立とうとして、人目に気にして受けを狙おうとしたり、人に嫌われないようにふるまったり、親にどう思われるかを気にして生きたり、世間体を気にして生きようとする。

 こういうことをしているからこそ、私自身の不安やうつ状態は作り出される、ということをあるとき、本当に実感したのです。

 不安や生きにくさ、メンタル不調の方は、まず間違いなく、こういった生き方、あり方になっている方です。ご自身のことを、ちょっと見てみていただけませんか?

 そして、こんな生き方、あり方の中で、パニックになったり、ものすごい負荷がかかったり、人に見捨てられるような失敗体験をしたり、過去の失敗体験を思い出したりすると、不安や生きにくさ、うつ状態、メンタル不調に陥るのです。

 薬で、基本的な生き方、あり方を治せるでしょうか。

 もちろん、つらい症状を薬は「緩和」させてくれますよ。でも、緩和です。

 薬は、急性期に使うものだと思います。

 でも、急性期はすぎたのに、その後何年も、薬を飲んでいても改善しない、と言っている人が私のところにくる人に中には多いのですが、それは、もはや急性期ではないからです。

 生き方、あり方を変える、ということが必要な段階に入っているのに、それをしないといつまでたってもそれ以上は、良くならないのです。

 想像してみてください。

 もし、あなたは農業が好きだとして、自然の中で気の合う仲間と農業をして毎日を過ごすとしたら、どうなると思いますか? メンタルなんて消えてしまうのです。

 でも、たぶん、こういうでしょう。

 そんなことできるわけがない、と。

 それもそうです。今、まだ、世間体や人の目や、それなりの社会的な地位、などといった、そういう観念に強く縛られている状態では、あなた自身があるがままの自分を生かす生き方とは、どういうものなのか。

 または、それをするよろこびは何にも代えがたいということが実感できにくいということがあるからなのです。

 別に、世捨て人になりましょう、ということを言っているのではないですよ。そんなことをする必要はありません。

 あなた自身のあるがままを生かす、生き方、あり方、になればよいのです。

 ところがほとんどの方は、あるがままの自分というものがよくわからなくなっているのです。私もそうでした。

 それは、あるがままの自分を知るには、私たち自身を世間体や周りの目に、強く縛りつけている、脳内の情動の発電装置である、扁桃体(へんとうたい)の興奮から解き放つ必要があるからなのです。

 この扁桃体の興奮は、私たちの意思の力では、なかなかコントロールできないのです。これを解き放つと、あなたはやっとわかるでしょう。

 あるがままの自分とはどういう自分なのかが。そして、あるがままの自分は穏やかで、平和で、幸せな感覚に満ちた自分だということがわかるでしょう。

 そうしたら、あなたの不安、生きにくさ、うつ、メンタル不調は消えていることに気が付くのです。

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