うつ、メンタル不調を治すに役立つ考え方は、情動の発生装置である扁桃体がイメージで変化するということ
最近、私の個人セッションを申し込んでくる方に、「どうやって私を知りましたか?」と質問してみると、「ネットで扁桃体のことを調べていてたどり着いた」という方が、だんだん増えてきている実感があります。
先日申し込まれてきた方は、「扁桃体のことはアメリカでは普通のことになっているようですよ。日本ではあまり聞きませんが・・・・」と言われていました。
そうです。2013年10月20日のNHKスペシャル「病の起源 うつ病」というテレビ放送で、欧米ではうつの原因は「扁桃体」にあるのではないか、という科学者の研究が盛んに行われているという放映がされましたが、日本ではそういう研究がされているという話はあまり聞きませんね。
もっとも日本人だって昨今は昔と違ってノーベル賞を取る科学者がたくさん出てきているわけですから、メンタルに関する先進的な研究をする科学者が出て来てもおかしくはないと思います。
日本の心理学に至っては、昔から欧米で開発されてきたものをそのまま日本に輸入するというというものが多いので、どうしてもなかなか日本で独創的な心理療法が生まれにくいのですが、でも欧米の様子を見て日本に輸入する人が心理学の世界に多いということは、日本でも扁桃体のことが自然と広まってくるということになるのではないかと思います。そして今、だんだんと始まっているのだと思います。
先日ネットを見ていたらこんな記事を発見しました。
「光でネズミの不安を取り去る」というものです。
アメリカの国立精神衛生研究所が一部支援して行われたこの研究(ビデオスタンフォード大学チー教授の研究)では、ネズミの扁桃体の神経細胞にある突起だけに青色のレーザー光で刺激すると、怖がっていたネズミは突然勇気を発揮して、迷路の中で活動的に動いたのだそうです。
つまり、扁桃体を光で鎮めることで、感情変化を引き起こさせることに成功した、と言うものですね。
このように、扁桃体とは「感情発現」と関連しているのは、科学の世界でも常識になっているのはないかと思います。
私達は、イメージの中で光のイメージを使って扁桃体興奮を鎮める、という心理療法を行っています。ハーバード大学の研究によると、人はイメージの中だけでダンベルを使ってトレーニングをした、という経験をしただけで、約16パーセントも筋肉量が上昇したという研究があり、脳は現実の体験とバーチャルの体験の区別がつかないのですね。
ハーバードの研究では、イメージワークであっても現実の体験であっても、脳の中では同じ部位が反応しているので、脳内体験としては同じことなのです。
つまり、実際に光を使わなくても、光を一定の方法でイメージすれば、実際に光を当てたのと同じ効果を扁桃体に与えることができるということです。
要は扁桃体に変化を与えることができると感情が変化するので、不安が消えたり、気持ちが安定したり、勇気がわいたりするということです。
実際に光を当てる方法は、いろいろな先端器具を使ってやるのでちょっと怖いですが、こちらのやりかたは自分のイメージをつかってやるのですから安全ですよね。
こんなふうに今や、世界の最先端では、扁桃体を最先端の科学で研究して、心を解明しようとしているのですね。
また最近、アメリカから日本に入ってきているマインドフルネスなども、扁桃体の興奮を呼吸法で鎮めるものだ、と先日ある動画を見ていたら、日本人の講師の方が言っていました。
確かに扁桃体は呼吸法によって静めることができる部分があります。経験的に瞑想していると心が静まりますね。
しかし、私達の研究では、扁桃体には「顔反応性細胞」という、相手の目や顔の表情に激しく反応する細胞があり、それに反応して発電し激しい感情を発生させるという仕組みがありますから、たぶん呼吸法で多少扁桃体が静まったとしても、苦手な人の目や表情を職場などでまた見たりすると、扁桃体は激しく興奮するという部分はなかなか変えがたいのではないかと思います。
ピンとくる方は、体験していただけるといいなと思います。
このセラピーは、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発率0%に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。
また、厚労省のメンタルヘルスHP「こころの耳」では、数ある心理療法の中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」であるとして、ヘルスカウンセラーと言う名称で紹介されているものです。
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*ご参考⇒「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」
著・山本潤一 秀和システム