うつ病を治す考え方。「うつは心の風邪」という考え方のメリット、デメリットがわかれば、うつ、メンタル不調は解決する。
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そのときに使ったさまざまなセルフセラピーのテクニックの中から、皆さんにも使っていただけそうなものを掲載しました。
今の激動の時代の中、かつての私のように仕事やお金のことで、うつ状態やメンタル不調になり、苦しんでいる人にお役に立てていただければと思い、書きました。大丈夫ですよ、とお伝えしたいです。
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<以下からブログ本文>
「うつは心の風邪ですよ」とはよく聞く言葉ですね。
あなたはこの言葉を聞いてどんな印象を持ちますか?
私は事の言葉を聞いたとき、2つのことを連想しました。
1点目は、「これで、敷居が低くなった分、カミングアウトしやすくなるな」ということです。
ちょっと前まで精神疾患とは、とんでもない病気みたいに思われていたことがあって、人前では徹底的に隠しておかなければならない、みたいに思っていた人もいたかもしれません。
でも、この言葉が普及されるにつれ、敷居が低くなったために誰もそんな風に思わなくなってきましたよね。これが最大のメリットだと思いました。
私だって人への恐怖心が非常に強かった時、最初は中学校の時だったけど、当時はそんなことを思っている人は自分自身聞いたことがなかったし、親だってそんなことを聴いたことなかったようだったので、このことは絶対に人にばれてはいけない! みたいに思っていて、それがかえってものすごい恐怖心を強化していたのです。
今みたいな時代だったら、もっと気軽に自分の悩みを人に打ち明けられたんじゃないかなあ。
でも一方、こんなことも連想しました。こちらはデメリットです。それは、
「風邪」というと、お医者さんに行って薬もらって、ゆっくり安静にしていましょう、みたいなイメージがありますよね。たしかに、普通に風邪ひいたときなんかはそういう風にしていればだんだん改善していくことでしょう。
でも、どうですか?
うつ、メンタル不調になったことがある人はわかると思いますが、お医者さんに行って薬もらって、ゆっくり安静にしていて(会社を休むなどして)、それで治ったでしょうか?
それで治るのだったら、私のところにこんなにたくさんの人が来ないでしょう。皆、そうやっているのに状態が良くならないから、ネットでいろいろ調べて私のところに行きついて、やってこられるのだと思います。
そうです。私が思うこの言葉の最大のデメリットは、うつ、メンタル不調の治し方について、完全に誤解させてしまうということです。
安静にして、薬飲んでいれば治る、という誤解。
うつ、メンタル不調は、そもそもその人が、あるがままの自分から見て合わない生き方、働き方を続けていることから慢性的なストレスをため込み、その結果としてなるものなのです。
つまり、その原因を解決しないと治らないものです。何が自分の生き方働き方と会っていないのか、その原因を見つけ解決するにはどうしたらよいか、との答えを見つけ、それを実行していくこと。
これが解決法です。
「心の風邪です」という言葉によって、こういった根本的なものの見方をしなくなっていくこと。これが最大のデメリットだと思いますね。
根本的な解決をしないままに薬をずっと飲み続け、いきなり断薬すると危険だからと言われ、確かにそうですが、そのままずっと飲み続け、やがて薬から離れられなくなる。
安易な言葉には、必ずデメリットがあるのだということを、知っておきたいものですね。
私の心理療法の先生である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士の研究では、
「うつ、メンタル不調とは、慢性ストレスが引き起こす脳の慢性炎症である」
ということがわかっています。つまり、慢性ストレスとは、脳の感情の中枢である扁桃体が主として発生させるネガティブ感情によって生み出されますが、これを放置しておくと、脳内に慢性的な炎症が起こり、それが神経破壊にもつながっていく可能性があるものだ、ということです。
だからこそ、根本原因をきっちりと解決することが大事なのだ、ということなのです。
自分が自分らしく生きることを妨げているものが、感情の中枢と言われている扁桃体に過活動、です。これが過活動状態にあると、不安、恐怖、苛立ち、悲しみ、絶望、罪悪感、自責、無力感など、様々なマイナス感情を起こりすぎて、自分が自分でいられないような、心の状態になります。
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