うつ病の治療がうまくいかないときは、ストレス科学に基づく心理テストでしっかり分析しよう
うつ病の治療がうまくいかないときは、ストレス科学に基づく心理テストでしっかり分析しよう
「原因を明確にする心理テストを受ける」について解説します。
うつ、メンタル不調に陥る心理的原因ははっきりしています。以下に箇条書きに書くと、
1.わけのわからない怖さが自分の中に強い。
うつ、メンタル不調の人は、例外なく弊社顧問・筑波大学名誉教授が開発した心理テストでは、PTSS(Post Traumatic Stress Syndorome = ポスト トラウマティック ストレス シンドローム)という心理テストの得点が高いのが特徴です。
これは自分でも原因が説明できない怖さを意味します。3歳以下に原因がある怖さを意味し、つまり記憶がないので本人は原因を説明できません。実は、これは感情の発電装置である脳内の組織、扁桃体の感受性が非常に敏感であることを意味します。
扁桃体は0歳から3歳で完成しますから、扁桃体が非常に敏感な感受性を身につけたため、ちょっとしたことにすぐに怖さを感じてしまうということなのです。
2.周りの顔色を気にし、感情を抑圧する度合いが高い。
1の怖さが強いと、あなたは職場やあなたが所属するコミュニティで、周りの顔色が非常に気になり、不安が強くなるため自分自身の感情を強く抑圧するようになります。
この度合いを見ているのが、宗像博士が開発した「自己抑制型行動特性尺度」です。
うつ、メンタル不調の方はこの心理テストが例外なく11点以上をとります。この得点が6点以下の人は、うつ、メンタル不調になりません。
3.支援者がいない、という心理傾向が強い。
1.2の心理テストの得点が悪いと、情緒支援認知度という心理テストの得点が悪くなります。これは、「あなたの本音の気持ち、感情をわかってくれる人がいるか」を見ているもので、
そもそもPTSSの得点が高いと、あなた自身が自分の中のわけのわからないこわさを説明できないので、周りの人も家族であってもあなたの気持ちを理解できないのです。
よって、本人は誰もわかってくれない、という気持ちになるのです。つまり孤独感を強く感じるようになるのです。
4.感情を感じないようにする度合いが高まる。
この先は、その人によりますが、ある方は感情認知困難度と言う「自分の感情を感じないようにする度合い」が強まります。
ものすごい恐怖があるのに、誰もわかってくれないため、自分自身を守るため「感情を難じないようにする」ことによって、自分を保つようになるのです。しかし、これはかつての私がそうでしたが、「だれにも弱音を吐かずに、ひとりでとことんまで頑張りぬく」という心理特性ともつながり、ある日、ボキッと心が折れます。
また、感情を感じないようにしているので、周りから見て、良くわからない人と言う印象を与え、これがさらに孤独感を強めます。また、生きている意味が感じられないなど、空しさの感情と繋がってきます。
5.特性不安が強まる。
うつ、メンタル不調になる人は、例外なく特性不安と言う心理テストの得点が高いのが特徴です。不安には2種類あって、「状態不安」と「特性不安」があります。
状態不安はその瞬間に感じる不安のことです。やったことないことを今すぐやれと言われたら誰もが不安になりますよね。それと違って、特性不安とは、自分の性格の一部となってしまっている不安のことです。
特性不安は、何もなくても不安となる自分の性格の一部となっている心理傾向です。うつ、メンタル不調の方は、説く心理得点が非常に高いのです。
そして、特性不安の得点が高く長期化すると、よくうつの心理得点が高くなるのです。
以上のように、ココロと言うものは「見えなくて、つかみどころがないもの」と思っている方が多いかもしれませんが、このように明確な一定の法則によって動いていて、数値として「可視化」することができるのです。
ちなみに、今50人以上の企業で義務化されている、ストレスチェックは今現在、どの程度ストレスがたまっているかと言うストレス蓄積度を測定しているものですが、でも、「なぜそうなるのか」というその人のパーソナリティ要因を分析しているものではないのです。
ということは、明確な対策が取れないのですね。あくまでも、うつ、メンタル不調とはその人のパーソナリティにより引き起こされるもので、あなたの感受性の敏感さから作り出されるのです。
感受性の敏感さとは、脳内の感情の発電装置である扁桃体から作り出されますが、人によってその扁桃体の感受性の敏感さが、あなたのパーソナリティにどのように現れているのかを心理テストで明らかにすることで、あなたには具体的にどのように取り組んでいけば、うつ、メンタル不調が解決するかを明確にすることができるのです。
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