自分のせいではないんだ、ということを脳科学的に知ると、うつ、メンタル不調が治る、道筋が見える

その時、自分はダメなやつだな、と自分自身を責めていました。当時脚光を浴びていた認知行動療法もやっていました。この方法は原因を自分自身の中に探していきます。しかしいくら探しても不安が湧いてくる納得できる原因を捜しだせななかったのです。

そうするとだんだん自分自身を責めるようになっていきます。

で、その当時、学んでいた心理学やカウンセリング、セラピーでは、「アカウンタビリティ」と言うことを言っていて、これはどういう意味かと言うと、「全ての感情は、自分が作り出しているのだから自分できちんと責任もって向き合う」と言うような意味で、要は「自分に原因があってその感情は発生しているのだから、きちんと自分と向き合って解決しましょう」と言うもだったので、向き合っても解決できなかったので苦しかったのです。

どんどん自分が悪いんだとなっていきました。

その後、何年かしてこのブログで紹介している脳科学セラピー、つまり厚労省のメンタルへルスHP｢こころの耳｣では、数ある心理療法の中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」ということで、ヘルスカウンセリングと言う名称で紹介されているこの心理療法と出会って、なかなか解決できなかったのは、そもそも非常に大きな間違いを犯していたからだ、ということを教えられたのでした。それは、

自分自身に不安や悲しみ、怒り、罪悪感、自責、無力感、無価値観、こわさ、などの様々なマイナス感情を発生させるのは、脳内の感情の発電装置である、扁桃体と言う部位が発生させており、この扁桃体は私達人間が考えるような理由があって興奮して感情を発生させているのではない、と言うことなのです。

私達人間は、どうしても理由を分析しようとします。たとえば今自分がプチうつ、うつ、メンタル不調があるのは、アダルトチルドレンだったからとか、小さい時にお母さんに厳しくしつけられたからとか、トラウマの経験をしたからだとか、友達にいじめられた経験があったからだとか・・・。

たしかにそれは一つの理由になっている人もいるかもしれません。

しかし、この脳科学セラピーではこれらは原因ではないのです。

扁桃体は、筑波大学の研究では2歳8か月で完成するため、私達の感受性は0歳から2歳8か月の間で完成してしまうのです。つまり不安の感受性が強い人、敏感な人、興奮しやすい人、など様々な感受性は、2歳8か月までに決まるのです。なので、トラウマがあったからそうなったのではなく、この世で様々な経験をする以前にすでに感受性は作られるのです。

つまり、赤ちゃんは「真っ白」な状態ではないのです。よく、赤ちゃんは何もない真っ白な状態でこの世に生まれてきますよね、と言うようなお話を聴いたことがあるかもしれませんが、そうではないのです。

すでに一定の感受性を持って赤ちゃんは生まれてくるのです。一定の感受性を持って扁桃体はすでに2歳8か月以前で完成するのです。

なので、今、プチうつ、うつ、メンタル不調、だとしたらその感受性は、0歳から2歳8か月の間で作られたものなのです。これって原因を探せるわけがないのですね。

扁桃体は、音、明暗、温度、におい、空間の広さ狭さ、皮膚感覚、湿度、そして人間の場合は、相手の目の表情、などに反応して様々なマイナス感情を発生させますが、これは自分の意思とは関係なく感情が発生するのです。

曇りの日に、気持ちが落ち込んで会社に行けなくなってしまうような人がいるのですが、これは扁桃体が明暗に反応すると言う性質を持っているからで、曇りの日に気持ちが落ち込む原因を私が過去に習っていた心理学やカウンセリングでは探しましたが、探しても見つけられるわけがないというのが「正解」なのです。

私は扁桃体のことを知って、救われました（笑）

自分が悪いんじゃないんだ、とわかったからです。

様々な心理学、カウンセリング、セラピーをやってもなかなか改善できなかった方には、とくにお勧めしたいですね。

 

このセラピーは、某上場企業では３年半、初回うつ休職者の再発率０％に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。

 

また、厚労省のメンタルヘルスＨＰ「こころの耳」では、数ある心理療法の中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」であるとして、ヘルスカウンセラーと言う名称で紹介されているものです。

 

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＊ご参考⇒「不安遺伝子を抑えて、心がす～っとラクになる本」

著・山本潤一　秀和システム