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うつ、メンタル不調を治すのに貢献する感情のとらえ方とは、扁桃体と感情の関連を知ること

先日、うちの奥さんが仕事先から真っ青になって帰ってきました。うちの奥さんは看護師です。何かと思ったらこんなことを言いだしたのです。

「今日、病院でなにかとっても気持ち悪い部屋があって、背中がぞっとして震えが止まらなかったの。怖くて今夜は眠れそうもない。こんなこと初めて」と。

こういう話を聴くと、なにかその部屋に悪霊かなにかがいる、というようなことを想像しますよね(笑)。病院ですから、当然亡くなる方もたくさんいるので、いても不思議はないかもしれません。

私は「霊」というものがいるのかどうかは分かりません。私たちが行っている心理療法は科学に基づいていますが、最先端の科学をもってしてもこの世の現象の全てを解明しているわけではないと思っているので、もしかしたらいるのかも知れないし、いないのかもしれません。

しかし一つだけはっきりしていることがあるのです。それは、

うちの奥さんの、脳内の感情の発電装置である扁桃体(へんとうたい)は、なにかの非言語の刺激をキャッチし、興奮して恐怖感情を発生させたということです。

実は、扁桃体とは人間だけではなく、魚、爬虫類、哺乳類、にもあって、生命危機をいち早くキャッチして恐怖感情を発生させる、と言うことをします。

扁桃体は自分の命を守るためにあるもので、それゆえにちょっとした異変をキャッチするのです。非常に敏感なのです。敏感じゃないと敵に食われてしまって生きていけないのです。

たとえば真夜中に、あなたがまっくらな山道をたった一人で歩いていることを想像してみて下さい。

そんな時とつぜん後ろで、「カサッ」という音がしたら、ビクッとして全身が硬直しませんか? これが扁桃体反応です。

扁桃体は、音、温度、湿度、明暗、空間のせまさ・広さ、皮膚感覚、におい、などに敏感に反応します。
パニック障害の人は、狭いところに反応してパニックになりますし、曇りの日に体調が悪くなって会社に行けないというプチうつ、うつの人がいるのは扁桃体が「うすぐらい、曇り」と言う光に反応していて、重苦しい感情を発生させているからです。

また、夜、眠れなくなる、というのは、真っ暗な暗闇に扁桃体が反応して、興奮感情を発生させている場合もあります。大きな声の人に恐怖感情を感じてフリーズしてしまうのは、扁桃体反応です。

職場で、こういう人に反応してプチうつ、うつになっている人はたくさんいます。相手は悪気がなく大きな声になっているので、なぜ、目の前の人がプチうつ、うつになるのか、の理由がわかりません。

多くの人は扁桃体を知りませんので。そして医者に言ったりして薬を飲むことになったりします。薬を飲んだからと言って、扁桃体感受性を根本的に変えることはできません。

また、お話を聴くカウンセリングや、私たちも以前行っていましたが認知行動療法では、扁桃体興奮を根本的に鎮めることはできません。これらの方法は、大脳新皮質というヒトにだけある「考える脳」に働きかける方法ですが、そもそも魚や爬虫類には、大脳新皮質はありませんよね。

魚や爬虫類は考えてから、逃げるなどと言うことはしていないのです。そんなことをしていたら天敵に食われてしまいます。

問題は、扁桃体感受性にダイレクトに働きかけ、鎮めることが重要なのです。

扁桃体は、非常に原始的な脳、なのです。私たち人間も、魚と同じ原始的な脳を持っているのです。自分自身の生命維持に関係する脳なのです。

話を戻します。

奥さんは、なんらかの非言語信号によって扁桃体が極限に興奮し、めちゃくちゃに怖くなったのです。

このまま放っておくのはまずいな、眠れなくなってプチうつ、うつ症状が出るな、と感じたので、脳科学セラピーを行いました。

ゾッとした時、体のどこが緊張した?

背中がぞぞぞっとなった。

実は、私たちの体とは、非常に敏感なアンテナのようなもので、身体がキャッチした違和感が扁桃体を興奮させるのです。身体感覚が消えれば、扁桃体興奮を鎮めることが出きるのです。

背中がゾッとしたということは、その部分の刺激が扁桃体に恐怖感情を発生させたということになります。背中のぞぞっという緊張感が取れると、恐怖感情は消えるのです。

光イメージワーク法と言うものを使うのですが、一定の光イメージを使うことで背中の緊張感が取れるのですね。
いろいろな光イメージワークを行う中で、うちの奥さんの背中が緩んで、そのおかげで扁桃体は鎮まり、そうするとほんわか、あったか、安心と言う気持ちになったのでした。

「ああ、これで眠れる」

そういったと思ったら、奥さんはぐーすか、寝てしまいました((笑)

それ以降、この恐怖体験の話をしませんので、消えてしまったのでしょう。

こんなふうに扁桃体の感受性を変えるのは、ものすごくダイレクトにその人のマイナス感情を消してしまうのです。
プチうつ、うつの方々は、強烈なマイナス感情が頭の中をぐるぐる駆け巡っている事でしょう。

薬を飲んだり、様々な心理療法を受けて、なかなか改善しないで悩んでいる方も多くいると思います。

私たちは、人間ですが、考えてみると私たちも生物である以上、魚や爬虫類や哺乳類などと、脳の構造は共通項があるのです。

生命危険の恐怖を感じているのが、プチうつ、うつ、メンタルヘルス不調です。また、生きにくさを感じている時、必ず扁桃体が興奮しています。

日本ではほとんどまだ知られていない、扁桃体ですが、脳科学者の茂木健一郎さんはさすがに扁桃体のことをご存じで、本の中でも書いていますね。彼はメンタルヘルス向けに脳を研究しているわけではないので、私達とは解決方法が違いますが参考になるので、最後に茂木さんの本から扁桃体に関する記述部分を紹介して終わろうと思います。

扁桃体が、感情を担っていることがよくわかると思います。

「脳は0.1秒で恋をする(茂木健一郎)」より。

「・・・では、実際に人はどのようにして恋に落ちるのでしょう。 脳内で起こる「恋愛のメカニズム」を、一目惚れ例にして見ていきましょう。

脳にはおもに、ふたつの情報処理経路があります。 ひとつは、「扁桃体」を中心とする情動系。もうひとつは理性的な判断を司る「大脳新皮質」です。

「扁桃体」は、おもに瞬間的な反応や感情を司る部位で、ここの働きによって人間の最初の好悪の感情は決定しています。意識に上る前の無意識の段階で、「これは好き」「これは嫌い」と瞬間的に判断している。いわゆる「直感」と呼ばれるものも、この扁桃体の働きによるものです。

目の前で起こった出来事を、頭の中で言語化して整理し理解する前に、稲妻のような速さで結論を下して行動に移しているのです。 ――中略 一目惚れの瞬間、脳の中では、まさにこの「扁桃体」が大きく活動しています。いわゆる「ビビッ」と来るのが、その瞬間です。 そして後から、「大脳新皮質」によって冷静な判断が始まります。「この人の笑顔が感じがいい」「性格も合いそう」「こういうところが好き」というように。最初の直感に対して、理由づけをしていくのです。

どうしてわざわざ理由づけをしていくかというと、やはり最初の直感だけでは、自分でも心もとないからです。人間は、理由を必要とする生き物です。ただ「好き」というのだけでは不安で、「どうして好きなのか」というところまで理解したい。その分析を、大脳新皮質が担当してくれるのです。 ――」

扁桃体はマイナス感情もプラスの感情も発生させるのです。だから恋愛などにも大きく影響を与えているのです。扁桃体のこと、ご興味あったら考えてみて下さいね(^^)

 

このセラピーは、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発率0%に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。

 

また、厚労省のメンタルヘルスHP「こころの耳」では、数ある心理療法の中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」であるとして、ヘルスカウンセラーと言う名称で紹介されているものです。

 

うつ、生きにくさ、不安、ストレス、メンタル不調を解決したい方は、まずは、脳科学心理セラピー体験セッションをご体験下さい。

 

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*ご参考⇒「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」

著・山本潤一 秀和システム