うつ、メンタル不調を治すのに貢献できる私たちセラピストの考え方とは、体に現れた違和感とは扁桃体が関与するストレスサインとみること
近年は、「うつはこころの風邪です。すぐお医者さんに行きましょう」とメディアで流され続けてきたこともあるのか、薬を飲んでいる人が本当に多くなってきているな、と感じます。
医療とは「症状」を扱うところですよね。それは必要だと思います。では私たちは何をしているのかというと、私たちは体に現れた症状は、サインとみているのです。
何のサインかというと、それは「ストレスのサイン」ということです。
たとえば、以前、私の息子が高いところから飛び降りて足をくじいたということがありました。なんでそんなことをしたかというと、実は、私が結婚したのは今から9年前なのですが、奥さんには8歳の息子がいて、私は8歳の子の父親になったのです。
息子は新しいお父さんができてうれしかったのでしょう。「お父さん、みてみて! ほら、ぼくこんなことできるんだよ!」
「あぶないからやめなさい!」
「大丈夫だよ! ほら!!」
と言って飛び降りて、ぐぎっと足首をくじいたのでした。
「ほら!! だからいったじゃないか!」
ちょっときつく言ったのです。そうしたら、息子はその日の夜から、げーげーと吐き出して、ご飯を食べても全部吐いてしまうようになったのです。
これはお医者さんに行くとたぶん、心療内科の先生の所に行くと心身症という病名はつくと思います。ストレスが体調の不調を生むという病名です。
ちなみにウィキペディアでは心身症は以下のように解説されています。
「その身体疾患の症状発現や症状に心の問題の関与が大きい身体疾患の総称。何らかの身体的な疾患が、精神の持続的な緊張やストレスによって発生したり、症状の程度が増減する」
心療内科に行くと臨床心理士の方が心理テストをやって、たぶん薬を飲むことになるでしょう。
臨床心理士の方とは、心理テストをやって診断する人で、心理療法を専門に行う方はあまりいないので、心療内科ではどうしても解決法は薬になります。
でも、私はこの状態はストレスが体に現れたサインだということを知っていたのですね。そしてストレスとは、扁桃体の興奮が作り出されるということを知っていたのです。
私が怒った顔の表情で、息子の扁桃体は過剰に興奮し恐怖感情が発生したのでしょう。お父さんがやめろ、といったことをやって失敗した。
怒られ、見捨てられた、生きていけない。ある意味生命の危機感情をを扁桃体は発生させ、このような身体サインが出たのです。
扁桃体は、相手の表情、声のトーン、などに激しく反応します(そのほか、光の明暗や温度、におい、皮膚感覚、空間の広さ狭さ、などにも反応します)。
ということは扁桃体を鎮めればよいのです。
通常ならば、イメージワークをしますが、この時は緊急だったので簡易的な方法をとりました。
扁桃体興奮は、スキンシップにより簡易的に鎮めることができます。
そして息子の胸をさすってこういいました。
「お父さんは、お前のことは大事に思っているからね。そして、お前がそんなにすごいことをしようとしなくても、お父さんはお前をいい子だと思っているからね」
そして、今日はお母さんと一緒に寝なさい、と言いました。うん、と言って息子はそうしました。
お母さんと寝る、ということはお母さんからもスキンシップしてもらう、ということを意味しているのです。
すると、次の日の朝から、この吐き気は止まったのです。
扁桃体興奮を止めると、ストレスを消すことができるのです。
プチうつ、うつ、メンタル不調に陥っている方は、ほとんどが身体の緊張や違和感を抱えています。そして病院に行っている人も多くいることでしょう。
私たちの捉え方では、その身体症状とは、ストレスが蓄積しているサインとみているのです。
つまり扁桃体が興奮しているサインなのです。
病院で薬で身体症状を改善するのもいいし、私たちのところでサインのもととなるストレスを改善するという方法をとるかは、選ぶ人の選択です。
ストレスは身体サインとしてもあらわれますし、行動サインとしてもあらわれます。行動サインとは、暴飲暴食、不眠、過食、頭でわかっているのに何かをせざるを得なくなるような衝動に動かされる行動(買い物、SEX, 恋愛依存、など)、めちゃくちゃに忙しくすること、逆に何もしないこと、狭いところ広いところに怖くていけない、など、行動に現れるものです。
病院に行ってすぐに薬を飲むのも一つの対処法ですが、ストレスのサイン=扁桃体子興奮だという側面があるのです。
このセラピーは、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発率0%に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。
また、厚労省のメンタルヘルスHP「こころの耳」では、数ある心理療法の中で唯一「メンタルヘルスカウンセリングを行うカウンセリング」であるとして、ヘルスカウンセラーと言う名称で紹介されているものです。
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