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”病気”と“疾患”の意味の区別がわかると、薬を使わずうつ病を治すヒントが見える

”病気”と“疾患”の意味の区別がわかると、薬の使わないうつ病の対策はうまくいく

 日本語では、「病気」と「疾患」という言葉は区別されていないと思います。私は以前、某県医師会の委員をしていたこともありましたが、お医者さんでもこの2つの言葉を区別して使っている人は非常に少なかったのでした。
 あなたはいかがでしょうか。

 

 よくうつや、メンタル不調の方が、「あなたは病気なんですよ」と言われることがあるでしょう。

 一方、「あなたは疾患があります」と言われたら、この二つの意味の違いが分かるでしょうか。

 特に、うつ、やメンタル不調の方は、この二つの言葉の意味の差を知っておくことはとても大事なことなんじゃないかな、と私は思います。

 なぜなら、うつ、メンタル不調などは、目に見えないからです。

 本当は、メンタルの原因である慢性ストレスの状態は目に見えるのです。私のセラピーの先生である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士の研究では、ストレスははっきりと白血球の構成比率(顆粒球、リンパ球、マクロファージ)と連動していますし、

 遺伝子の発現とも連動していますし、もっとわかりやすいところでは、唾液のストレスホルモン(コルチゾール)の値とはっきりと連動します。先生が開発した心理テストと、これらの生体データの値は連動しますので、

 はっきりと数値化できるのです。だからこそ、私が行っているセラピーでは、こういうセラピーを、このくらいの回数を行えば、改善できますよ、と自信をもって説明しているのです。

 でも、慢性ストレスは目に見えることとか、数値化できることはほとんど知られていないのですね。だから多くの、うつ、メンタル不調対策は、あやふやな感じになっているのです。話を元に戻します。

 英語では、この二つは明確に区別されています。

 疾患とは、Desiease(ディジーズ) , 病気はIllness(イルネス) です。

 健康行動科学の分野では、この2つの言葉は次のように定義されています。

*出典 保健医療行動科学辞典 メヂカルフレンド社

 Desiease(ディジーズ) = 客観的なデータの異常が認められること。

 病気はIllness(イルネス)=Disease(疾患)があるなしにかかわらず、将来に対して不安がある状態。

 説明します。

 Diseaseは、血糖値が高いとか、肝臓の数値が悪いとか、感染症にかかってそのウィルスが見つかったとか、腫瘍があるとか、そんなふうに客観的なデータ異常があることです。

 この場合、血糖値を下げる薬を飲むとか、肝臓の数値を下げる薬を飲むとか、すれば数値は改善されますし、そう説明されればあなたも納得できますよね。

 これに対してIllnessとは、必ずしもDesiease(疾患)があるかないかに関係なく、不安になっている状態です。

 よくありますよね。胃が痛い、でも検査しても胃はなんともないとか。で、なんともないとい言われても痛いんだから、不安になる。これがIllnessです。

 こういう患者さんは最近すごく多いのです。Illnessは、ストレス(不安などのマイナス感情)により作られている状態です。だから検査しても原因が発見できないことが多い。

 これを薬で治そうとすると、そもそも原因がわからないのだから、あなたも半信半疑でしょう。こういう処置の最たるものが、うつ、メンタル不調ではないかと私は思います。

 だから、うつ、メンタル不調の多くの方は、健康行動科学の視点で言うと、「病気」の状態なのだから、つまり不安が非常に強い状態。

 よって、この不安を解消する、つまりストレスを解消する、というのがストレス科学の視点からの対処法なのです。

 だから、「うつ、、メンタル不調にあるあなたは病気なんですよ。だから薬飲んだほうがよいですよ」とは、よくアドバイスされることだと思いますが、これに疑問を感じるのであれば、この説明を思い出していただけるとよいと思います。

 こんな風に言う人は、たぶん、Desiease(疾患)、と、Illness(病気)の区別をあまり意識していないかもしれません。

 自分のうつ、メンタル不調には、疾患はあるのか? ないとしたら不安=ストレスが原因である「病気」の状態だから、不安を解消することが、うつ、メンタル不調を克服することになる。

 自分自身で不安を解消するのが難しい方は、こちらで行っている心理療法を受けるとよいと思います。

 うつ、生きにくさ、不安、ストレス、メンタル不調を克服したい方は、まずは、脳科学心理セラピー体験セッションをご体験下さい。

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*ご参考⇒「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 

著・山本潤一 秀和システム

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