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うつ、メンタル不調を治す、のに役立つ考え方とは、疑問を持つこと。

私が昔、自分自身のわけのわからない不安や恐怖にさいなまされていた時、とにかくいろいろな情報を見ては、あっちだ、こっちだと先生のもとへ、はせ参じていました。 

それは前世のカルマだ、という説を聴いたらすぐその先生のもとへ行き、それは瞑想していないからだと聴いてはすぐに瞑想をする。

 

それは、今ここに生きていないからだと聴いてはすぐにその先生のもとへ行き、そして、最後に、それは、腕のいい精神科の先生のもとへ行っていないからだ、と聴いてすぐに電話したのでした。

 

で、こんな会話のやり取りがありました。

 

「先生、治りますか!?」

 

「任せなさい」

 

「ありがとうございます。で、いくらくらいかかりますか?」

 

「君、治ればいいんでしょ。たとえ、1000万円かかったとしても」

 

この瞬間、私は我に返ったのです。依存している自分に気づいたのですね。治してもらいたい、という依存している自分が、最終的にこんな会話を引き出した、と。

 

1000万円なんて、いいわけないじゃん。

 

いくら何でも払えるわけないじゃないですか。当時、30歳そこそこの自分が。

 

そこから疑問を持ったのです。そもそも、この不安や恐れは、そもそも薬で治ると考えるのはおかしいのではないか、と。

 

いや、私の場合は、です。ですので、全部を否定するつもりはありません。

 

私の場合、自分にはなんかおかしい、と思ったのです。中学時代から今まで、こうした不安や恐れを抱いてきたけど、これが薬で治る? 1000万円で治る? そんなわけないだろ。

 

と思ったわけです。それは、1000万円、という言葉を聞いて、なんか我に返ったわけです。

 

で、われに返り、あたらめて思ったのは、なにか、自分は思い違いをしている、何か間違った考え方をしている、ということです。それは何なのか、しばらくはわからなかった。

 

それで、36,7歳の時、今やっている心理療法に出会った。

 

今まで自分は原因を、なにか、思い込みの間違いや、考え方の間違いと思ってきた。でも、そうではなく、感じ方がもともと、悲観的なゆえにそういう考え方になっていた、ということに気づくわけです。

 

感じ方とは、なにが作っているのか。それは、脳科学的は、0歳から3さいまでで完成する、情動の発電装置である、扁桃体だと知ったわけです。

 

扁桃体は脳内にあるゆえに、自分自身としてはとてもしっくりしたのは、脳内がものすごく興奮した感覚がある、ということ。

 

これって、扁桃体だろうな、と自分自身で思ったのです。

 

で、わけのわからない不安や恐れを解決しました。その後、全くないことはないですよ。それが起きても、自分自身で解消できるのです。

解消する方法を身に着けたからです。1回受けたからと言ってそれで、一生安定とかそういうのではなく、乗り越えるスキルを身に着けたから、大丈夫になったということです。

ここは誤解しないでくださいね。

 

解決に至ったそもそものきっかっけは、疑問を持ったからです。権威あるセラピストやお医者さんの言葉になにも疑問を感じずに従っていたら、今日の自分はないでしょう。

 

ようは、自分自身の直感に照らしてみて、いったいどうなのか、ということ。

 

そういう意味で、自分自身と向き合って自分と対話すること。このことが自分のメンタルを解決する重要なポイントだと思うのです。

 

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