うつ病、治療を成功させたいならば、トラウマの解決に３つの方法をとっている心理療法がおすすめ
トラウマという言葉は今ではだいぶ広まってきました。でも、それぞれの専門家の言葉の定義はばらばらなので、なにがトラウマなのか、ということについても明確なものはありません。
今日は、トラウマに対処する時に３つのポイントを押さえるとプチうつ、うつは解決する、ということについて書きます。
よくあるものでは、トラウマは何かの災害にあったとか、虐待を受けていたとか、ＤＶにあったとか、そういうものをトラウマと捉えて解説しているものが多いように思います。
これは、こちら側の考え方でいくと、生命危機にあったというような意味になります。もっと言うと、「愛されたい、守られたい」という私たちの本質的欲求が危機に瀕したという意味です。
この傷を癒そうとするわけですが、被害にあったという傷を癒すというやり方が一般的ではないかと思います。
つまり、「予期せぬ被害にあった、犠牲者の自分を癒す」
これは非常に大切です。実際そうであるわけですから。
しかし、こちらのやり方、考え方は少し異なります。結論を言うと、トラウマを解決するのは、この視点だけではなく、あと２つに視点からの対処が必要です。
一つ目は、トラウマは自ら作り出したという側面があるので、それを癒すという対処。
２つ目は、トラウマは自分の中の「他人」が作り出したという面があるので、それを癒すという対処、です。
説明します。
まず、トラウマは自らが作り出した、という意味です。これを聞くと聴くと、多くの方が「え？ だって、災害は自分で作ったわけじゃないのに」
と言います。そういう意味ではそうです。
でもここで言っているのは、トラウマに対しその後、トラウマにならないように自分自身が出来ることがあったのに、それをしなかった（もちろんそれに気づくことができるような余裕がなかったといういたしかたない側面がありますよね）という側面があるのです。
これはピンとこない人もいるかもしれませんが、その時に受けた傷による恐怖、悲しみ、絶望、パニック、などの感情は実は、たとえば思いっきりその時の感情をはきだし、受け止めてほしい気持ちをたっぷり充足すると、消える人は消えます。
これはたくさんあるうちの一つのやり方です。
そして、実は、私たちは知っているのです。自分を救う方法を。
これはワークをやるとそのことが実感できると思いますが、今、この文章を読んでいるだけでは、ピンとこないい人にはピンと来ないかもしれません。
そして二つ目。
私たちの中には、他人の細胞、他人の人格があり、それが作っている感受性があるため、自分とは別の人格が持っている感受性が、激しく揺さぶられ、トラウマになったという側面があります。
私たちの体の中に存在する、他人の細胞＝キメラは、すでに亡くなっている存在です。
ということは、キメラは、死に直面する場面や死を想像させる場面になると、その刺激に激しく反応し、そのことで脳内の感情の発電装置である扁桃体は、激しく興奮し、恐怖、パニック、絶望、焦り、悲しみ、などのマイナス感情を発生させるのです。
これを止めることが必要です。
それと、トラウマとは、死に直面する実際の場面で体験したことだけを言うのではありません。
脳科学心理セラピーを開発した私の先生の定義では、愛してもらいたいときに愛されなかったとか、自分自身を信じたいときに信じられなかったとか、誰かを無条件に辞したかったときに愛せなかったとか、そういう人間関係での出来事で生じた心の傷もトラウマと言います。
災害や虐待やＤＶなど、肉体的に受けた傷のことだけを言うのではありません。
でも解決法は、以上に述べたように３つの方法が必要です。まとめると、
１．直接的に受けた被害による傷を癒す
２．自分自身が必要なことをやらなかったことにより作り出された傷を癒す
３．自分の中の「他人」が作り出したトラウマを傷を癒す
この３つを行うことにより、あなたのプチうつ、うつ、生きにくさを作り出している、扁桃体の高興奮を静まり、その結果、恐怖、不安、パニック、焦り、いら立ち、悲しみ、自責、罪悪感、などのマイナス感情は消えるので、問題解決することになるのです。
このセラピーは、某上場企業では３年半、初回うつ休職者の再発率０％に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。
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