うつ病　治療を成功させたいときに役立つ考え方とは、扁桃体は３つの本質欲求の飢餓を作り出していることを知ること。

うつ、メンタル不調とは、３つの心の本質欲求から作り出されていることはご存知でしょうか？

それは、

1. 愛されたい、認められたい、

2. 周りにどう思われようとも、自分を愛し認めたい

3. 無条件に相手を愛したい、認めたい

定義・宗像恒次

という、私たち誰もが持っている３つの心の本質欲求です。

うつ、メンタル不調は、この３つの欲求のどれか、または複数が満たされないことから作り出されます。

例えば、あなたが会社に行って、上司からすごく叱責され、否定されたとしましょう。そのことで傷つきますね。これは主に、１の「愛されたい、認められたい」というあなたの心の欲求が満たされなかったので、傷ついたのです。

特に脳内の感情の発生に大きな役割を果たしている扁桃体は、相手の顔表情に敏感に反応しますから、相手のこちらを否定的に見る表情に敏感に反応し、傷つくのです。

相手の言葉は優しくても、表情に敏感に反応するというのは、まずは相手に受け入れられているのか、見捨てられるかどうかを敏感に察知しているということで、これは扁桃体が１の欲求に支配されているからです。

次にこんなことはありませんか？

実は、ストレスに強い人というのは、ストレスを抱えたときに自分では自覚していないかもしれませんが、あれこれと打開策を粘り強く考え、実行します。２の心の本質欲求が満たされているので、粘り強いのです。

一つ失敗しても、人に相談したり、本を読んだり、じっくり考える時間をとったり、直感を信じて紙に書き出したり、トライ＆エラーを繰り返したり。

逆に、うつ、メンタル不調になる人とは、すぐにあきらめてしまうのです。というか、心のエネルギーが抜けてしまうというか、すぐに脱力してしまうのです。

あ～あ、できないや、と。

あなたが小さい時から、すぐにため息ついてあきらめてしまったり、すぐに嘆いたり、悲しんだりしている人に囲まれていたとしましょう。

そういう人の顔表情に囲まれていると、あなたは多分、いざというときに力がわいてこないでしょう。

あなたの扁桃体がそういう人の表情に反応してしまう傾向が強いと、力がわいてこないのです。自分を信じる力が弱くなってしまうと、自分はだめだ、となり、うつ、メンタル不調のほうに行く人もいます。

または、あなたは困っている人を見ると、なぜか無性に助けたくなる、ということはないでしょうか。

これも人によりますが、この傾向が強い人は相手のかわいそうな顔、哀れな顔、せつなそうな顔を見ると、あなたの扁桃体はそのような顔表情に反応して、いてもたってもいられなくなってしまうのです。

このことで、不必要な重荷を背負い、燃え尽きてうつ、メンタル不調になる人がいます。

うつ、メンタル不調は、このように主に、３つの原因により引き起こされますが、共通しているのは、どれも無意識のうちに、相手の顔表情に反応してしまい、あなたの脳はそれに強制的に縛られてしまっている、ということなのです。

あなたが十分に愛されているという感覚になれば、相手の見捨てる冷たい表情にあまり敏感になることはありません。

あなたが周りの目がどうであれ、自分自身はたった一人でも自分を十分に支えることができている、という感覚になれば、元気にない人に囲まれていても、その表情に影響を受けることはありません。

そして、あなたが大切な人を十分に愛せている、愛せた、という感覚になれば、かわいそうな人、不憫な人の表情を見たときに、自分自身が燃え尽きてしまうほど、自分を犠牲にすることはありません。

どの表情にあなたの扁桃体が影響を受けやすいかはわかりませんが、あなたのパターンを知り、それに対する防御を行うことで、あなたのうつ、メンタル不調を改善していくことができるのです。

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