発達しょうがいを見ると、うつ病 治療のヒントが見える
最近、発達しょうがいの方が世の中に多い、と言われています。本やメディアでもよくそういう話題が取り上げられることが多いので、知っている方は知ってるでしょう。
実際、自閉症スペクトラムとか、ADHDを診断する簡易診断テストなども出てきているので、私もセラピーを行うときにその診断テストを行っていますが、それを行うと、かなりの方がボーダーラインになっています。
または、この得点だと明らかにお医者さんは、高機能自閉症とか、アスペルガー(旧診断名)と診断するだろうな、という高得点の方もたくさんいます。
ただ誤解しないでいただきたいのは、そういう得点だとしても、弊社顧問・筑波大学名誉教授、宗像恒次博士の研究では、今一般的に言われているように、発達しょうがいは必ずしも脳の機能障害だけとは限らない、と言うことです。
なぜ、そんなことが言えるかと言うと、理由は2つあります。
1点目は宗像恒次博士が発表した研究の成果によるものです。
2点目は、私のセラピーを行っている実体験です。
一つ目からご説明しましょう。
宗像博士が、最近発表した研究成果に、こういうものがあります。それは、
「ADHDも、自閉症スペクトラムもストレスが関係している」
これはどういう意味かと言うと、どちらも根底には「特性不安」という心理尺度の得点が高い、という科学的な見地からの因果関係が認められた、と言うことです。
不安には、2種類あって「状態不安」と「特性不安」と言います。
状態不安とは、その瞬間だけ感じる不安のことで、特性不安とはその人のパーソナリティに根差した不安と言うことです。つまり、もともと不安になりやすい性格があるからこそ、ADHDや自閉症スペクトラムが作られている、ということを示唆するのです。
これは宗像教授がご自身の臨床経験から測定して得た結果ですが、私も自分のセラピーの臨床経験上、同じように感じていました。
これが二つ目の理由説明です。
自閉症スペクトラムやADHDの得点が高かったとしても、ストレスを改善するというここで紹介しているセラピーを実施すると、ストレスが改善するにしたがって、自閉症スペクトラムやADHDの診断テストの得点が改善されていくからです。
たとえば自閉症スぺクトラムを診断する、Baron-Cohen et al のAQ テストと言うものがありますが、これで見ても、33点以上ある高得点者(高機能自閉症と診断される可能性が高い)が、セラピー終了後には10点代になったりしているのです。
10点代とは、問題のないレベルです。
33点以上でなくても、20点以上取ると本人の中の感覚はどのようになるかと言うと、自分の中にたくさんの人格が存在するように感じているとか、自分自身がよくわからないとか、どれが本当の自分なのかがわからないとか、自分の感覚をうまく表現できないとか、自分が制御できないとか、特定の音に異常に反応するとか、そういうような感覚が強くなります。
今まで、これは脳の機能異常と思われてきたのですが、その人の中に存在するストレスを改善すると、この自分自身が制御できない感覚が消えていくのです。
自分自身を制御できない感覚が、うつやメンタル不調ともつながっているので、この得点が改善するとは、うつやメンタル不調が改善することを示唆します。
これはどのクライアントさんもそうなります。私がこのことは何度も経験しているので、間違いないと考えています。
自分の中の感覚異常とは、感じ方の混乱を意味しますが、これは扁桃体がしっちゃかめっちゃか興奮している状態を表します。
ということは扁桃体興奮を作り出すのは、身体感覚ですから、こちらのセラピー理論で行くと、身体感覚を作りだしているのは、自分のなかに存在する他人の細胞=キメラ細胞と言うことになります。
自分のなかに存在する他人の細胞=キメラ細胞は、自分自身の細胞とは違った感受性をしていますので、外界刺激に対して自分とは異なる感受性を発現させて脳に信号をおくるので、これにより扁桃体は混乱するのですね。
わけのわからない混乱した感情をたくさん発生させて、それゆえに自分の中が制御できない感覚に襲われるのです。
他人の細胞を癒し、身体感覚を良好化すれば、扁桃体興奮を静まり、うつ、メンタル不調は解決します。
自分でできる簡易的な方法を3つ上げましょう。
一つは、自分にとって心地よい音楽を聴いてください。身体はよい音楽を聴くと緩みます。これは扁桃体を鎮静化します。聴覚情報です。
二つ目は、気持ちよい温度のお風呂に入ってください。皮膚からの気持ちよい信号の入力は、扁桃体を鎮静化します。皮膚情報です。
三つ目は、自分にとって気持ちの良い景色の中に身を置いてください。視覚情報です。
気持ちよい景色を見ていると、扁桃体は鎮静化します。
人によって、聴覚、皮膚感覚、視覚、のどれがより良いかの傾向が違います。
この3つを同時にやると、たぶんどれかであなたの扁桃体は鎮静化するでしょう。
そういう意味では、心地よい音、人の声が聞こえる生活をし(聴覚)、心地よいパートナーとの関係があり(気持ちよいハグ、セックスライフがある=皮膚感覚)、そして、気持ちの良い景色の中に住んでいる、ということをすれば、うつ、メンタル不調にはならないことになりますね。
でも、これらをしてもそんなに簡単に、扁桃体興奮が静まらない人もいます。
その場合は、こちらのセラピーを試されるとよいでしょう。
発達しょうがい、またはボーダーラインの方まで入れると、私たちのかなりの方が、それに該当します。しかし、それはストレスを解決すれば、改善できる事があるのですね。つまり扁桃体を安定化させればそれが出来る可能性が高い、と言うことです。
新しい研究結果が出るということって、素晴らしいことですね。(^^)
このセラピーは、某上場企業では3年半、初回うつ休職者の再発率0%に貢献したもので、その企業の産業医は論文で発表しています。
うつ、生きにくさ、不安、ストレス、メンタル不調を解決したい方は、まずは、脳科学心理セラピー体験セッションをご体験下さい。
★プロセラピストによる「直接対面」体験セッションはこちら。
https://www.reservestock.jp/page/event_calendar/1509
★プロセラピストによるTELまたはスカイプによる体験セッションはこちら。
https://www.reservestock.jp/page/reserve_form_week/1509
*ご参考⇒「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」
著・山本潤一 秀和システム
アマゾン↓